スパイラル眼内レンズ「RayOne Galaxy(レイワン・ギャラクシー)」のご紹介
当院では、白内障手術後や老視治療(水晶体摘出後)の新しい選択肢として、
イギリス・Rayner社製の多焦点眼内レンズ「RayOne Galaxy(レイワン・ギャラクシー)」を取り扱いを行っています。
このレンズの特徴と、従来の3焦点眼内レンズとの違いを解説いたします。
RayOne Galaxyの主な特徴とメリット
1. 世界初の「螺旋(スパイラル)光学設計」
従来の多焦点レンズのような「回折格子(光を分けるための溝構造)」を持たない、螺旋状(スパイラル)の屈折型デザインを採用しています。

らせん状屈折設計のイメージ(院長作成)
従来の屈折型多焦点レンズは、同心円状に異なる屈折を配置するのが一般的でした。しかしその結果「Waxy」といわれる、見えにくさが発生していました。

以前の屈折型多焦点レンズの設計のイメージ(院長作成)
このレンズは、中心から螺旋状に遠方・中間・近方のピントを織り交ぜることで、遠くから近くまで境目のない、連続した全視野範囲の見え方を提供します。
2. ハロー・グレアが非常に少ない
回折レンズでは必ず発生する、夜間のライトがにじむ「グレア」や、光の輪が見える「ハロー」、光が放射状に散乱する「スターバースト」などの
異常光視症が非常に少ないことが特徴です(回折構造ではないから)。
3. 暗い場所でも見え方が安定しやすい
瞳孔の大きさ(瞳の開き具合)に影響を受けにくい設計(瞳孔径依存性がない)になっているため、
周囲の明るさに左右されず安定した見え方が期待できます。
4. 乱視の矯正にも対応
乱視が強い方のために、乱視を同時に矯正できる「トーリックレンズ」もご用意しています。
「不快症状」と弱点(デメリット)
RayOne Galaxyは優れた特徴を持つレンズですが、すべてが完璧なレンズというわけではありません。
1. コントラスト(画質のクッキリ感)の低下
スパイラル設計は各度数をゾーン別に分けているため、従来の回折型レンズと比較すると「解像力(画像の鮮明さやコントラスト)」が低くなるという弱点があります。
そのため、手術前の状態によっては、術後に「以前より少し視界がかすむ、クッキリ感が足りない」と感じられることがあります。
当然、単焦点眼内レンズと比較すると、画質は悪いです。
2. スパイラル特有の不快症状(異常光視症)が生じる可能性
従来のレンズに見られるようなきれいな「真円のハロー(光の輪)」は少ないものの、屈折度数の異なるものが螺旋(スパイラル)状に配置されるため、
不快症状(見え方の違和感・異常光視症)を感じる可能性があります。
3. 近くの見え方(近見視力)が弱め
屈折型のレンズのため、手元30cmをみえるように設計すると、にじみが発生してしまうため、近く用の加入度数は弱いです。
外国人に比べて手の短い日本人にとっては近くを見るためのピント(近方)が弱く感じられる傾向があります。
特に、もともと近視だった方は、術後に「思ったより近くが見えにくい」と感じやすい性質があります。
手元の細かい文字などを見る際は、必要に応じて薄い眼鏡の併用が必要になる場合がよくあります。
費用について
日本の厚生労働省では認可されていないレンズになるため、手術、レンズ、診察、点眼費用などすべて自費となる自由診療です。
様々な工夫がされているレンズになります。
回折型3焦点眼内レンズでの不快症状が軽減されるよう、最近はすたれてしまっていた「屈折型」多焦点眼内レンズの設計を
らせん状にしたレンズになります。
ご興味のある方は、ご相談ください。
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【監修】
神戸市東灘区御影中町1丁目6−9ウエダビル2,3階
森井眼科クリニック
院長 森井香織
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