眼瞼下垂治療点眼薬 アップニークミニについて
「最近、目が小さくなった気がする」「夕方になるとまぶたが重くてつらい」といったお悩みはありませんか?
それは「後天性眼瞼下垂(がんけんかすい)」かもしれません。
これまで手術が唯一の解決策だったこの疾患に、2026年、日本で初めて「点眼薬」による治療という新しい選択肢が加わりました。
後天性眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、上まぶたが十分に上がらなくなり、瞳孔の一部が隠れてしまう状態です。
生まれつきの「先天性」に対し、成長してから発症するものを「後天性」と呼びます。
主な原因
- 加齢: まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋腱膜)が伸びたり緩んだりする。
- コンタクトレンズの長期装用: 特にハードコンタクトレンズによる刺激が原因となることがあります。
- その他: 眼科手術後、外傷、あるいは神経や筋肉の疾患に伴うものなどがあります。
代表的な症状
- 眠そう、疲れている、あるいは老けて見えると言われる。
- 上方の視野が狭くなり、顎を突き出して見る癖がつく。
- 無理に目を開けようとしておでこに力が入るため、頑固な肩こりや頭痛、額のシワの原因になる。
治療方法
当院では、患者様の症状やライフスタイルに合わせて「手術」と「点眼」の2つの治療法をご提案しています。
A. 根本治療:眼瞼下垂手術
伸びてしまったまぶたの筋肉(挙筋腱膜)を適切な位置に固定し、挙上力を回復させる根本的な治療です。
- メリット: 効果が持続的で、中等度から重度の下垂、まぶたの皮膚のたるみも同時に改善できます。
- 注意点: 術後の腫れや内出血(ダウンタイム)が1〜2週間程度生じます。
- 適応: 中等度以上の症状の方、根本から治したい方。
B. 非手術治療:最新の点眼薬「アップニーク®ミニ」

2026年5月に発売された、日本初の眼瞼下垂治療点眼薬です。
- 仕組み: まぶたを持ち上げる「補助エンジン」であるミュラー筋を刺激して収縮させ、物理的にまぶたを1〜2mm程度引き上げます。
- 特徴: 点眼後5〜15分で効果が現れ始め、約8時間持続します11, 24, 25。
- メリット: 切らずに改善できるためダウンタイムがなく、「ここぞ」という時だけ使うことも可能です。
- 適応: 軽度の症状の方、手術に抵抗がある方、まずは効果を試してみたい方に向いています。

費用について
治療にかかる費用は、診療の内容によって異なります。
- 手術: 視野障害などの医学的診断がある場合は、健康保険の適応となります。※自己負担額は保険の種類によります。
- 点眼薬(アップニーク®ミニ): 現在、薬価基準未収載のため自由診療(保険外)となります。
- 1箱(30回分):5,500円(税込)
- 診察費用:1,100円(税込)
ご使用にあたっての注意
アップニーク®ミニは画期的なお薬ですが、すべての方に安全に使用できるわけではありません。
- 禁忌・慎重投与: 「閉塞隅角緑内障」の方は、急性発作(失明のリスク)を誘発する可能性があるため使用できません。また、心血管疾患や高血圧、妊娠中の方も注意が必要です。
- 副作用: 点眼時のしみる感じ、充血、ドライアイ、一時的な目のかすみなどが報告されています。
まぶたの重さの原因は様々であり、中には神経疾患などの重大な病気が隠れていることもあります。まずは専門医による正確な診断を受けることが大切です。
「目が開きにくい」「手術は怖いけれど何とかしたい」とお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
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【監修】
神戸市東灘区御影中町1丁目6−9ウエダビル2,3階
森井眼科クリニック
院長 森井香織
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