【当院の最新研究が国際的専門誌に掲載されました】白内障手術をより快適に 低濃度笑気ガスの効果を客観的に証明
こんにちは!
皆様にご報告があります。当院の森井院長が執筆した白内障手術に関する研究論文が、
この度、「Graefe’s Archive for Clinical and Experimental Ophthalmology」という国際的な学術雑誌に掲載されました。

この雑誌は、眼科学の分野において世界で最も歴史があり、非常に高い権威を持つ専門誌の一つとして知られています。
このような格式高い雑誌に論文が採択されたことは、当院の医療技術や研究内容が世界基準で認められた証でもあります。
今回は、その論文の内容を分かりやすく解説いたします。
白内障手術の不安を和らげる「笑気ガス」
白内障手術は、年間2,000万件以上行われている非常に一般的な手術ですが、多くの患者様が手術に対して緊張や不安を感じていらっしゃいます。
当院では、こうした不安を和らげ、リラックスして手術を受けていただくために「低濃度笑気ガス(LCNO)」という吸入麻酔を取り入れています。
笑気ガスは歯科や産婦人科などでも広く使われており、安全性が高く、速やかに効果が現れて手術後もすぐに回復するのが特徴です。
世界初!脳波計(BISモニター)で「リラックス効果」を客観的に証明
これまでも「笑気ガスを使うとリラックスできる」という患者様の主観的な声はありましたが、それを科学的・客観的なデータで示した研究は限られていました。
そこで今回の研究では、「BISモニター」という脳波を数値化する装置(0が深い麻酔状態、100が完全に起きている状態)を使用しました。
手術中の患者様の脳の状態をリアルタイムで測定し、笑気ガスの効果を厳密に評価したのです。
研究の結果分かったこと
30名の患者様にご協力いただき、笑気ガスを使用した場合と、通常の酸素のみを吸入した場合を比較しました。その結果、以下のことが明らかになりました
- 確かなリラックス効果: 笑気ガスを使用している間は、酸素のみの場合と比較して、BIS値(脳の覚醒度)が有意に低下し、軽い鎮静状態(リラックスした状態)になっていることが客観的に証明されました。
- 高い安全性: 笑気ガスを使用しても、血圧や心拍数、酸素飽和度などのバイタルサインに悪影響は全く見られませんでした。副作用も報告されておらず、非常に安全に手術を行うことが可能です。
- スムーズな回復: 手術が終わるとすぐに元の意識状態に戻り、安全に退室できることも確認されました。
まとめ
今回の研究により、低濃度笑気ガスが白内障手術中の患者様の不安を和らげ、安全かつ快適な手術環境を提供するための有効な手段であることが改めて証明されました。
「手術が怖くて一歩踏み出せない」という方も、どうぞご安心ください。当院では、最新の科学的知見に基づき、患者様の心と体に優しい医療を提供してまいります。
※本記事の内容は、2026年2月27日にオンライン公開された院長執筆論文「Efficacy of low-concentration nitrous oxide gas anesthesia in routine cataract microsurgeries」に基づいています。
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【監修】
神戸市東灘区御影中町1丁目6−9ウエダビル2,3階
森井眼科クリニック
院長 森井香織
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