涙道疾患|御影駅前の森井眼科クリニック|神戸市東灘区

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    涙道疾患

    涙道疾患|御影駅前の森井眼科クリニック|神戸市東灘区

    涙道疾患

    当院の淚道疾患治療の特徴

    「数少ない涙道疾患治療施設です。涙でお困りの方はご相談ください。」

    涙道内視鏡を導入している眼科は、まだ多くはありません。目がうるうるする、涙がこぼれてしまう、目やにが多いなど、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

    流涙症(涙目)とは

    涙道の模式図

    涙道の模式図2

    涙は目の耳側上方にある涙腺から分泌され、目の表面を潤した後、目頭にある涙点(るいてん)、涙小管(るいしょうかん)、涙嚢(るいのう)、鼻涙管(びるいかん)を通って鼻腔(びくう)へ流れます。
    この涙の排水路のどこかが詰まると、涙がうまく流れず、あふれて「涙目」になってしまいます。一般的に「涙目」と呼ばれている症状は、医学的に「流涙症」と呼ばれています。いつも涙があふれてハンカチが手放せない、涙の量が多くて視界がぼやける、メガネのレンズが曇るといった症状がでます。

    淚道疾患の原因

    • 涙道の狭窄・閉塞
      加齢や炎症によるもの、抗がん剤治療(TS-1製剤など)でも閉塞がおこります。
    • 先天性鼻涙管閉塞(乳幼児)

    涙道疾患の検査

    準備中

    1通水検査

    涙点から生理的食塩水を通し、涙道の閉塞具合を確認します。
    閉塞部位が推測でき、結果から治療方法を選択します。
    狭窄である場合は、通水検査を繰り返すことで、流涙が改善する場合もあります。

    涙道内視鏡3CMOC HDカメラFC304ファイバーテック社製涙道内視鏡

    2涙道内視鏡検査

    涙点から直径1mm以下の細い内視鏡を挿入して、涙道内の閉塞状況をより詳細に確認します。

    涙液メニスカス

    3前眼部OCT

    涙液ティアメニスカスの量を、今までは自覚症状のみで判断されていた涙量を定量的に測定します。
    実際にたまっている涙の量の測定や 涙道治療の効果判定にも使用します。

    涙道疾患の治療

    涙道の閉塞部を開通させることが治療の基本です。

    1.通水処置

    繰り返し行うことで、水圧により狭窄部位は広がります。

    2.涙道内視鏡下涙管チューブ挿入術

    涙道内視鏡という細いカメラで涙道の内側を確認しながら、狭窄や閉塞部を広げます。
    その後、涙道にチューブを挿入し、2~3か月間留置して涙道を拡張します。
    2〜3か月後チューブを抜去します。所要時間は15分程度で入院の必要はありません。

    当院使用の涙道チューブ『NIDEK社 PFカテーテル』

    涙道チューブ

    涙道チューブ

    3.涙嚢鼻腔吻合術

    涙道閉塞が強い症例では涙嚢と鼻腔を吻合する手術の適応となります。
    入院が必要な手術であり、専門病院に紹介させていただきます。

    涙道内視鏡手術方法

    1.麻酔

    点眼麻酔を行った後、局所麻酔を目頭側に注射で行います。また、鼻内視鏡も使用するため、鼻腔内に麻酔のスプレーと綿棒で浸潤麻酔を行います。

    2.涙道内視鏡

    直径約1mmの涙道内視鏡を上、下涙点より挿入します。
    涙道内部を内視鏡で実際に観察しながら閉塞している部位やその状態を確認し、閉塞部を開放します。

    3.チューブ挿入

    涙道内視鏡な鼻腔内に到達したことを確認し、涙点から涙道チューブを挿入します。

    4.鼻内視鏡

    鼻腔内まで涙道チューブが留置されたことを鼻内視鏡で確認、鼻腔奥側へ留置し終了します。

    術後の注意点など

    • 手術当日は、麻酔が切れるまで見え方に違和感がありますが、麻酔が切れるともとに戻ります。
    • 手術当日は、鼻汁に少し血が交じることがありますが心配ありません。
    • 当日から洗顔、洗髪が可能です。
    • 手術の翌週のご都合の良い日に一度受診していただき、通水を行います。
    • その後は3〜4週ごとに診察・通水を行い、術後3〜4ヶ月でチューブを抜去します。チューブ抜去は外来の処置室で行います。
      注意点:術後特に生活に制限はありませんが、チューブ抜去までは強く鼻をかまないようにしてください。