細菌性結膜炎
細菌性結膜炎は、細菌によって引き起こされる結膜の炎症です。一般的に、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌が原因となります。
症状
- 目の赤み
- 目やに(黄色や緑色の粘液)
- 目のかゆみや痛み
- 涙目
- 瞼の腫れ
治療方法
抗生物質の点眼:細菌を殺すために使用されます。通常、数日から1週間程度で症状が改善します。
角膜・結膜
「目が乾く」「ごろごろする」「充血する」
ドライアイ(乾燥性角結膜炎)は、涙の分泌量の減少や涙の質の低下によって、目の表面が乾燥し、さまざまな不快感や視覚異常を引き起こす疾患です。現代社会では、約2200万人がドライアイに悩んでいると言われています。
ドライアイの症状には以下のものがあります。
ドライアイの主な原因は以下の通りです。
パソコンやスマートフォンの長時間使用、エアコンの使用、乾燥した気候。
コンタクトレンズの長期使用、喫煙、ストレス。
加齢、女性ホルモンの変動、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患。
涙の油層や水層、ムチン層の異常。
ドライアイの治療方法は、症状の軽減と根本的な原因の対処を目的としています。以下に主な治療方法を紹介します。
ソフトサンティアやヒアレインSなどの市販薬の点眼。
涙点プラグ: 涙の排出を防ぐための小さなプラグを涙点に挿入する。
ドライアイは日常生活に支障をきたすことが多いため、適切な治療と予防が重要です。
角膜が混濁する病気で、角膜上皮から上皮下までの混濁の顆粒状角膜変性・帯状角膜変性については、エキシマレーザーによる治療が可能です。また、エキシマレーザーによる角膜混濁治療の後の白内障手術は眼内レンズ度数の決定が難しいのですが、当院ではそのような白内障にも対応します。
顆粒状角膜変性
格子状角膜変性
帯状角膜変性
角膜上に結膜が伸びてくる病気です。翼状片が角膜をひっぱり、形状を変化させるため「乱視」が発生し、視力低下が発生します。また長期に角膜上にあると、その部分の角膜が混濁してしまいます。紫外線が原因とされていて、屋外活動の多い方はリスクが高いです。手術で治療しますが、お若い患者様の場合再発も多く、手術のタイミングと手術方法をしっかり検討して治療をします。
花粉やハウスダストなどの原因で、結膜に炎症が発生しかゆみ、目やに、異物感などが生じます。
アレルギーを引き起こす原因(アレルゲン)は人によってさまざまです。
アレルゲンによって注意が必要な時期や対策が異なりますので、アレルギーの原因を知ることが大切です。
お薬での治療と、アレルゲンを回避・除去するセルフケアによって、症状が軽くなることが期待できます。
イムノキャップラピッドアレルゲン8
サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社から販売されている、アレルゲンを特定する検査キットです。
検査できるアレルゲンは、日本でのアレルギー原因の代表的な8つの物質になります。
《検査項目》
ヤケヒョウヒダニ ネコ皮屑 イヌ皮屑 シラカンバ ヨモギ カモガヤ ブタクサ スギ
イムノキャップラピッドアレルゲン8
指先から、少しだけ採血します。非常に細い針で瞬間的に刺入しますので、痛みもなく、子供さんでも安全に簡単に調べることができます。
採血した血液を、検査キットに入れ、20分で結果判定します。
花粉- 食物アレルギー症候群:PFAS(pollen-food allergy syndrome)といって花粉症の人の中には、その花粉のアレルゲンと似た性質をもつ生の果物や野菜を摂取した際に、口の中がかゆくなったりのどがイガイガして腫れたり息苦しくなったりする人がいます。
いわゆる「ばい菌」が結膜に感染し充血、目ヤニが出現します。抗生物質やステロイド点眼などで治療を行います。流行性のものもあります。
細菌性とウイルス性の結膜炎は症状が似ているため、自己診断は避け、医師の診断を受けることが重要です。また、両タイプの結膜炎ともに感染力が強いため、手洗いや消毒、タオルなどの生活用品の管理が必要です。
細菌性結膜炎は、細菌によって引き起こされる結膜の炎症です。一般的に、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌が原因となります。
抗生物質の点眼:細菌を殺すために使用されます。通常、数日から1週間程度で症状が改善します。
ウイルス性結膜炎は、ウイルスによって引き起こされる結膜の炎症です。アデノウイルスが最も一般的な原因ですが、単純ヘルペスウイルスなど他のウイルスも原因となり得ます。
ウイルス性結膜炎は通常自然に治癒しますが、症状を軽減するために、ステロイド点眼を使用します。炎症が強く、結膜に偽膜が出た場合は、そのままにしておくと瞼と眼球の癒着が発生しますので、偽膜除去を行います。また角膜混濁を生じることもあり、ステロイド点眼は目の状態を見ながら継続し、改善を確認して中止します。
また、細菌性結膜炎との鑑別が難しいこともあり、抗生剤点眼も使用されることも多いです。
ヘルペスウイルスが原因の場合には抗ウイルス薬が処方されることがあります。
ウイルス性結膜炎は非常に感染力が強いため、手洗いや個人用品の共有を避けることが重要です。
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)は、結膜が弛緩して垂れ下がったり、下眼瞼の淵から白いものがはみ出し、しわが寄る状態を指します。この状態になると、涙液が目の表面にたまるスペースがなくなり、涙の正常な流れが妨げられ、目の不快感や乾燥感を引き起こします。主に高齢者に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。
結膜弛緩症の原因は明確にはわかっていませんが、以下の要因が考えられています。
結膜が弛緩しやすくなる。
慢性的な結膜炎が原因で結膜が弛緩することがある。
目の外傷や手術後に発症することがある。
結膜弛緩症の治療は、症状の軽減と生活の質の向上を目指します。主な治療法は以下の通りです