屈折(近視・遠視・老視)
屈折(近視・遠視・老視)
近視眼
正常眼
遠視眼
近視は角膜から網膜までの距離が長く、裸眼では光が網膜まで届かないため、遠くを見るためには眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正が必要です。当院では眼鏡やコンタクトレンズの処方はもちろん、オルソケラトロジーによる矯正や、ICL手術で近視矯正もおこなっています。
我々は、遠くを見ている状態から近くを見るときに、目のピントを自動的に調節してピントを合わせています。
加齢によって目の調節力が低下することにより、近くの物を見るのが難しくなる状態です。40歳半ばごろから自覚することが多く、徐々に度合いが進行していきます。
若い頃は水晶体が柔軟で、ピントを調整しやすい状態ですが、年齢とともに硬くなり、調節力が低下します。
水晶体の形を変えるための筋肉(毛様体筋)が年齢とともに弱くなり、ピント調整が難しくなります。
老眼を完全に防ぐことはできませんが、以下の方法で対策することができます。
老眼も初期のうちは、現在使用している眼鏡やコンタクトレンズの度数を少し弱めに調整することで、対応が感応なことが多いです。それでも、近くのものが見えにくくなってくれば、老眼用(手元用)の眼鏡や、遠近両用眼鏡、遠近両用コンタクトレンズを使うことで、近くの物が見やすくなります。
照明を明るくしたり、適切な距離を保つことで、目の負担を軽減します。
アメリカではvuityという1.25%ピロカルピン点眼が認可されていますが、これは瞳孔を縮めて焦点を深くするものです。ただ、瞳孔が小さくなりますので、暗く感じたり、点眼の作用で頭痛がしたりしますし、効果は一時的です。
老眼は自然な加齢現象の一つですが、適切な対策を取ることで、日常生活における不便を軽減することが可能です。近くがみえにくい、疲れやすいなどの症状があれば、お気軽にご相談ください。