涙道疾患
涙道疾患
「数少ない涙道疾患治療施設です。涙でお困りの方はご相談ください。」
涙道内視鏡を導入している眼科は、まだ多くはありません。目がうるうるする、涙がこぼれてしまう、目やにが多いなど、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
涙は目の耳側上方にある涙腺から分泌され、目の表面を潤した後、目頭にある涙点(るいてん)、涙小管(るいしょうかん)、涙嚢(るいのう)、鼻涙管(びるいかん)を通って鼻腔(びくう)へ流れます。
この涙の排水路のどこかが詰まると、涙がうまく流れず、あふれて「涙目」になってしまいます。一般的に「涙目」と呼ばれている症状は、医学的に「流涙症」と呼ばれています。いつも涙があふれてハンカチが手放せない、涙の量が多くて視界がぼやける、メガネのレンズが曇るといった症状がでます。
涙道の閉塞部を開通させることが治療の基本です。
繰り返し行うことで、水圧により狭窄部位は広がります。
涙道内視鏡という細いカメラで涙道の内側を確認しながら、狭窄や閉塞部を広げます。
その後、涙道にチューブを挿入し、2~3か月間留置して涙道を拡張します。
2〜3か月後チューブを抜去します。所要時間は15分程度で入院の必要はありません。
涙道閉塞が強い症例では涙嚢と鼻腔を吻合する手術の適応となります。
入院が必要な手術であり、専門病院に紹介させていただきます。
点眼麻酔を行った後、局所麻酔を目頭側に注射で行います。また、鼻内視鏡も使用するため、鼻腔内に麻酔のスプレーと綿棒で浸潤麻酔を行います。
直径約1mmの涙道内視鏡を上、下涙点より挿入します。
涙道内部を内視鏡で実際に観察しながら閉塞している部位やその状態を確認し、閉塞部を開放します。
涙道内視鏡な鼻腔内に到達したことを確認し、涙点から涙道チューブを挿入します。
鼻腔内まで涙道チューブが留置されたことを鼻内視鏡で確認、鼻腔奥側へ留置し終了します。